「安い整体」と「高い整体」どっちが良い?
値段に関しては決まりがなく、ピンからキリまであります。ひとつだけ言えることは、物と同じで安い整体には安い理由があります。
※ ここでいう「安い」とは、一回の料金が5000円以下であることを指します。
施術に自信がなく、適正価格で施術できない方は金額を安くします。これに関しては、業界ではよくある話です。もちろん全員がそうでないと信じたいです。
信念と自信がある先生は、適正料金で施術している方が多く見られます。施術に関しては手を抜かず、もっと良くするという意欲があり、施術をブラッシュアップしていく先生は基本的には安い料金では行いません。休みの日もセミナーに出たり、自宅で勉強したりして積極的に改善をしていきます。施術家は非常に真面目な方が多いので、向上心が高いです。
また、機械任せの整体は適正料金から安くすることが多いです。3000円から4000円くらいの幅で設定することが多く見られます。自分の手をかけないので、安く設定することが可能になります。
メリットは、筋肉の再教育など一般的な手技では出来ないようなことが可能ですし、機械に頼るわけですから技術力に関係なく誰でも同じような効果を出すことができます。
デメリットとしては、細かいところまで施術することができません。機械は端子が限られているため、つけられる筋肉にも限りがあります。
もうひとつデメリットがあります。それは機械で対応が出来ない症状が来たら何もできなくなるため、対応力に欠けます。強引にやったとしても効果は限定的になります。
料金が高額な整体は?
施術者が分かりやすく説明してくれたり、不要なビフォーアフターをしなければとても誠実な先生の可能性があります。
詳しくはこちらから⇒良い整体の先生を見分ける4つの方法をご覧下さい。
しかし料金が高ければ高いほど良いというわけでもありません。1万円を超えてくる高額なものになると、そもそも適正な期間と頻度が通えるのかという問題が出てきます。
筋肉には適応性収縮といって、施術によって柔軟性が良くなり筋肉の機能が向上していったものが施術前の筋肉に戻ろうとしていきます。良好な状態を体に覚えさせるためには、期間や頻度が非常に大切になるので、通えないとなると良くなるチャンスを失います。
金額は判断材料のひとつ
金額の判断だけではなく検査をしっかりしてくれて、状態説明が分かりやすいかどうか、一貫性があるか、理論的に話をしてくれているのかというところを見るのは、とても大切な判断材料になります。
頭で理解していないと言語化することは不可能なので、分かりやすい説明かどうかはすごく大切なポイントになります。分かりやすい説明をする先生は、頭の中であなたの体のことを深く理解しているので、あなたのお体の状態に合った施術を行ってくれます。
また初見のときに説明もなく、通う期間の話もなく、急に施術が始まるというのは受ける側にとって不安や疑問が浮かび、ストレスになることもあります。
「見れば分かる」という施術者側の意見も理解できますが、お客様とともに改善していくという考えをお持ちの先生はきっとあなたの疑問に受け答えしてくれると思います。
もちろん、値段に関係なく良い先生はいると思います。料金は判断基準の中の一つでしかありません。適正料金でかつしっかり見てくれる先生は安心してお任せできる整体院です。
この記事の監修
石倉拓哉
柔道整復師 カイロプラクター
施術歴20年の経験豊富な技術でメディア掲載多数。同業者の推薦も多く、技術指導や外部で健康セミナーを開催して講師として参加する経験もある。マッサージなどのその場しのぎの方法ではなく「症状の原因を施術する」という体のバランスを見る骨格構造理論を基に根本から施術していき、お客様の口コミも数多い。