整体を受けたら悪くなったときの対処方法
整体に行ったら体が痛い、だるさがある、痛みが増した、筋肉痛みたいなのが出てきたなどの症状が起きたことはありませんか?それは悪化したのではなく好転反応(こうてんはんのう)といいます。
好転反応は筋肉が硬かったのが緩んだり、血流などの循環が良くなることで起こり、一般的には体が悪い人ほど好転反応が出ると言われています。
体が良い方向に変化していく過程で出ることなので悪いことではありません。しかしこのことが分からないと施術を受けた方は「悪くなったんじゃないか?」と心配になります。
施術をして体が変化している証拠でもありますから、心配しなくても大丈夫です。ただし、好転反応が強い場合は一度担当の先生に相談してください。
好転反応が出やすい人の特徴
好転反応が出る人は、重症の人、食品添加物や加工食品ばかり食べている人、暴飲暴食をしている人、強い薬を飲んでいる人、長期的に薬を飲んでいる人に多く見られます。
施術を受けた次の日から出ることが多く、その後は一日で消える人もいれば数日続くなど個人差があります。
好転反応が出たら、お水を積極的に取るようにしましょう。また、アルコールとお風呂は避けてシャワーだけにすることをお勧めします。さらに、運動やストレッチも控えて安静にしておきましょう。
悪化したからといって施術を辞めるというのはもったいないです。これから体が変わろうとしているところなので、上手にお付き合いしていってください。
痛くなかった他のところも症状が出てきた
体のバランスが変わったときに出てきます。背骨、骨盤の歪みを施術していくと今まで使っていなかった筋肉や関節が使えるようになってくるので、筋肉痛が発生します。これに関しては筋肉を使っていき、日常生活動作に慣れさせていくことで自然と解消されます。
次いでよくあるのは、腰痛がひどかったがそれが無くなって肩こりを感じるようになったというような主訴は無くなったけど他のところが痛くなったというパターンです。
人間の体は無意識のうちに優先順位を決めています。最も悪いところの症状を主張してきますが、そこが良くなると他の悪かったところを主張してきます。つまりもともとそこも悪かったが今まで感じていなかっただけなのです。しっかり継続施術していけば自然と無くなるものなのでご安心ください。
このようなことが起きた場合は必ず先生に報告してください。
症状がないけどまだ通院するべき?
皆さんが言う症状というのは「痛み」を指しています。この「痛み」というものがとてもやっかいで、痛みがあるから良くなっていない、痛みがないから良くなってきているという自己判断を下す方が多いですが、例えて言うと痛みが無いうのは病気でいうところの「潜伏期間」だと思って下さい。
専門家からすると、痛みとは判断基準のひとつでしかありません。痛みが良くなったとしても可動域、筋肉の硬さ、骨盤のずれ、骨格の歪みは良くなっているとは限りません。検査結果が良くなっていなければまた痛くなります。そのときの気分や感情に流されてしまうと、必ずもとの状態に戻ります。
症状はバランスを崩して体に負担がかかれば悪化し、負担がかかっていないときは落ち着いている、もしくは軽減していることが多いですから、痛みにだけ惑わされてしまうと後々ぶり返してきてしまいます。
症状がないと施術の優先順位が上がらないのは分かりますが、先生と相談して確認してください。
また、健康寿命(人間の動ける期間)を長くしていくためには、目に見えないところのメンテナンス(例えば軟骨、筋肉、神経、骨など)を施術していくことが大切です。
この記事の監修
石倉拓哉
柔道整復師 カイロプラクター
施術歴20年の経験豊富な技術でメディア掲載多数。同業者の推薦も多く、技術指導や外部で健康セミナーを開催して講師として参加する経験もある。マッサージなどのその場しのぎの方法ではなく「症状の原因を施術する」という体のバランスを見る骨格構造理論を基に根本から施術していき、お客様の口コミも数多い。