整体は資格があるの?良い先生の見分け方とは?
良い先生というのはなかなか分かりづらくて見極めづらいのではないでしょうか?
施術内容で判断することは極めて困難です。手の使い方、筋肉の捉え方、本当に狙った筋肉を捉えているのかというのはプロの整体師にしか分かりませんから、それ以外で判断することになります。
①国家資格を有している整体師か確認する
整体師は国が認める資格はなく、すべて民間の資格になります。民間の資格が悪いわけではありませんし、その中でも腕の良い先生はいますが、整体院で国家資格を有していた方が確実です。
あくまで私の意見ですが、整体院、もしくは積極的に自費を導入しているところが良いです。理由としては、自費は適正価格で料金を設定しています。一つ目の理由として、安いものには安いなりの理由があります。二つ目は、料金はその人がどれくらい努力してきたかということを示唆しています。
しっかりと勉強して、研究し、改善していくメンタルを持っている人だけが適正価格で料金を提示できます。メンタルがついていかないと、料金を安く設定してしまいがちになります。もちろん、高すぎて適正価格から外れてしまうのはよくないことがあるので、注意が必要です。
国家資格は専門学校に3年間通って、学校の試験と国が定める試験に通らないと取れませんので、体についての知識を豊富に持っています。これをチェックすべき項目に入れましょう。
②説明が分かりやすい
体がどうなっているのかという説明は一朝一夕にはできません。特に検査で調べたものを口で表現するというのはとても難しく、気が付いたら専門用語のオンパレードだったり、言っていることが二転三転するというのはよくある話です。説明が上手ではない先生は、頭の中が整理できておらず、施術と一貫性が持てない方が多いです。
しかし、わかりやすい説明をする先生というのは、頭の中で検査したことが整理されているので正確な施術を行います。検査においても単に体を動かすだけではなく、手で動いた感覚を感じながら、可動域や神経の検査などを細かく見ることができます。
わかりやすく説明をするということは、何度もブラッシュアップしていて、お客様に知ってもらいたい、分かってもらいたいという誠実な先生と言えます。誠実な先生は、手技も妥協することなくブラッシュアップし続ける先生です。
③同じ日に施術前、施術後のビフォーアフターは行わない先生
同日のビフォアアフターは施術の評価には関係ありません。これは施術を受けられた方の感情も入るので評価を難しくさせます。正しいビフォアアフターは同日に行うのではなく複数回施術を行ってからすることが本当の評価につながります。
また施術前と施術後は変化が出ることが多いですが、この変化がどれくらい持つのか?というのが本来の施術のテーマです。 そのときだけ良くなっても悪い状態にすぐに戻ったら意味がありません。複数回の施術後に施術前に再検査して評価すると正しい変化を測定することが出来ます。
施術は手品や超能力ではなくあくまで「体の機能を正常化するもの」です。 切り傷、擦り傷と同じように一瞬で変化するということは体の性質上あり得ません。本当に良くするのであれば適正な期間、適正な回数を通って根本原因を施術することが大切になります。
施術の初日はビフォアの写真だけを取る、複数回通ってからアフターの写真を撮る、適正な期間と回数をはっきり言ってくれる先生のところをお勧めします。
④根本原因を施術する先生
先述した通り、施術は手品や超能力ではありません。仮にそのような急激な変化をしたとしても、どれくらいその状態が持続するのか?が焦点になります。要するに、その場の変化だけで、数日後に施術前に戻ったら何の意味もありません。
また、1回の施術が終わってからの「楽になった」という評価方法でクリニックを選ぶのはやめた方が良いでしょう。痛みとは、体が反応しているひとつの判断基準でしかありません。痛みが大切なのではなく、「なぜ痛みが出ているのか?」を見つけて施術するのが本来の意義です。原因が残っていれば、すぐに痛みが出てきます。
施術の度に「今日はどうですか」など症状のことを聞いてくる先生は、原因を施術しているのではなく、痛み止めと同じでその場しのぎの施術をしていると言えます。症状の原因が明確なら、それを施術すればいいので、お客様が来る度に症状を聞くことはしません。
しかし、勘違いしてほしくないのは、お客様の訴えを無視するということではありません。お客様から症状に関して申し出るのは悪いことではありませんので、その訴えを聞いてくれているかどうかも、良い先生の見分け方になります。
この4つを抑えれば、良い先生に巡り合える可能性は高くなります。
この記事の監修
石倉拓哉
柔道整復師 カイロプラクター
施術歴20年の経験豊富な技術でメディア掲載多数。同業者の推薦も多く、技術指導や外部で健康セミナーを開催して講師として参加する経験もある。マッサージなどのその場しのぎの方法ではなく「症状の原因を施術する」という体のバランスを見る骨格構造理論を基に根本から施術していき、お客様の口コミも数多い。