梨状筋症候群を悪化させないために知っておきたいこと
梨状筋症候群は、お尻の奥にある梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす症状です。
詳しい症状や原因については、専門家が徹底解説⑩梨状筋症候群をご覧ください。
適切なケアをすれば改善しますが、「やってはいけないこと」を知らないまま自己流で対処すると、かえって悪化や再発につながることがあります。
この記事では、梨状筋症候群で避けるべきセルフケア・生活習慣・動作を専門家の視点から詳しく解説します。再発防止のためのポイントもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
梨状筋症候群でやってはいけないセルフケア
強すぎるマッサージやテニスボールでの刺激
市販のマッサージグッズやテニスボールを使って、お尻をゴリゴリ押す方は多いですが、これは要注意です。
一時的に「気持ちいい」「楽になった」と感じるかもしれませんが、筋肉は強い刺激を受けると身を守ろうとしてさらに硬くなります。結果的に梨状筋が坐骨神経をより強く圧迫し、症状が悪化する可能性があります。梨状筋に負担がかかると、坐骨神経痛の症状が強くなるケースも少なくありません。
また坐骨神経を直接刺激してしまうリスクもあります。坐骨神経は梨状筋の下を通って足に向かうので、そのトンネル部分やトンネルの下部の部分は坐骨神経を刺激しやすいところです。圧迫されて刺激されている坐骨神経に更に刺激を加えると症状が悪化してしまうケースがあります。
無理なストレッチ
ネットや動画で紹介されている梨状筋のストレッチも、症状が強い時期に無理に行うと逆効果です。
炎症が起きている筋肉を強く引き伸ばすと、かえって損傷を広げてしまいます。ストレッチはあくまで「痛みが落ち着いてから」「気持ち良い範囲で行う」のが鉄則です。
また梨状筋を伸ばすストレッチだけでは足りない傾向があります。体は連動して動いていますから、どの関節、筋肉の動きが悪くて梨状筋に負荷をかけているかというところまで見極めて施術・セルフケアを選択していくということがとても大切なことになります。
日常生活で避けたい動作・習慣
長時間のデスクワークや中腰姿勢
座りっぱなしや前かがみの姿勢は、梨状筋に持続的な負担をかけます。特に背中や腰を丸めて座る姿勢は、筋肉を硬くしやすく、症状が強まる原因になります。
こまめに立ち上がってストレッチをしたり、椅子の高さや座り方を見直すことが大切です。
座り方の工夫については、デスクワークによる腰痛改善ページで詳しく解説しています。
体幹を捻る動作や階段の昇降
掃除やスポーツなどで体をひねる動作は、梨状筋に過度なストレスを与えます。さらに「運動不足」といって積極的に運動を始めたり、階段を上り下りする人がいます。症状がある時に階段を積極的に使うのも控えましょう。無理な負荷は炎症を長引かせ、治りにくくなります。
コルセットの常用
腰痛対策でコルセットを使用する方もいますが、梨状筋症候群には効果が薄い場合が多いです。
長時間座りっぱなしの姿勢が梨状筋を硬くしてしまうのと同じように、長時間の装着は筋肉を硬くし、血流も悪くなるため逆効果になることも。そうなってしまうと、予後か悪くなりなかなか改善に向かわないということが起きます。特に腰部にプレートが入っているような腰の可動域が制限するようなコルセットはよくありません。どうしても重い物を持つときや長距離の移動など「必要な時だけ使う」のが理想です。
梨状筋症候群を悪化させる生活習慣
食事の乱れや体重増加
甘いもの・脂っこい食事・アルコール・ジャンクフードなどは代謝を落とし、血流を悪化させます。
血液の流れが滞ると筋肉に栄養が行き届かなくなり、疲労物質も排出されにくくなるため、症状の回復が遅れます。
また、過度な体重増加は骨盤や筋肉に余計な負担をかけるため要注意です。タンパク質や野菜をバランスよく取り入れることで、筋肉と神経の回復をサポートしましょう。
再発防止のための食事や生活習慣は、再発予防のためのセルフケア記事もご参考ください。
体を冷やす習慣
冷えは梨状筋を含む筋肉の血流を悪化させます。薄着で過ごしたり、冷たい飲み物を多く摂る習慣は避け、湯船につかるなど温める工夫を取り入れると改善につながります。
再発を防ぐために知っておきたいポイント
改善後すぐに運動を再開しない
運動習慣がある方は症状が軽くなったからといって、いきなりジョギングや激しい運動を再開するのは危険です。
ウォーキングや軽めのストレッチなどから少しずつ活動量を増やしていくのが安全です。
正しいセルフケアと生活習慣のバランス
梨状筋症候群は「動かさない」ことも「動かしすぎ」も良くありません。
・軽いストレッチ
・体を温める入浴
・適度なウォーキング
といったバランスを保つことが、再発防止につながります。但しウォーキングには注意が必要です。足の踏み出し方、股関節や膝の捻じれがある状態でウォーキングを行うと梨状筋に負担がかかり悪化してしまうことがあります。こういった観点から自己判断せず施術することがお勧めです。
まとめ
梨状筋症候群は「やってはいけないこと」を避けるだけでも悪化を防げるケースがあります。
ただし、自己流で対処して長引かせてしまう方も少なくありません。
当院では、原因を見極めたうえで安心・安全な施術を行い、再発予防までサポートしています。
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よくある質問(Q&A形式)
Q1:坐骨神経痛と梨状筋症候群は同じですか?
→ 坐骨神経痛は「症状名」であり、その原因の一つが梨状筋症候群です。他にも椎間板ヘルニアなどが原因になる場合があります。
詳しくは坐骨神経痛の専門ページをご覧ください。
Q2:温めた方がいい?冷やした方がいい?
→ 急性の強い痛みの時は冷やすのも有効ですが、慢性的な症状には温めて血流を改善する方が効果的です。
Q3:整体と整形外科、どちらに行くべき?
→ まずは医療機関で診断を受け、骨や神経に異常がないか確認することが大切です。そのうえで整体での施術やリハビリを組み合わせると効果的です。
この記事の監修
柔道整復師 カイロプラクター
石倉拓哉
施術歴20年の経験豊富な技術で、メディア掲載多数。同業者の推薦も多く、技術指導や外部で健康セミナーを開催し、講師として参加する経験もある。2024年には東北の美の祭典、東北ビューティーコレクションにおいて、ランウェイを歩く人たちに姿勢の指導をする講師として参加する。マッサージなどのその場しのぎの方法ではなく「症状の原因を施術する」という体のバランスを見る骨格構造理論をもとに根本から施術していき、お客様の口コミも数多い。
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